LONGDINTANCEな日々

「なにごとにも人にぬきんでようとすることはいい、けれどもな、人の一生はながいものだ、一足跳びに山の頂点へあがるのも、一歩、一歩としっかり登ってゆくのも、結局は同じことになるんだ、一足跳びにあがるより、一歩ずつ登るほうが途中の草木や泉や、いろいろな風物を見ることができるし、それよりも、一歩、一歩を慥かめてきた、という自信をつかむことのほうが強い力になるものだ」

―長い坂―(山本周五郎)